【2026卒業式】卒業式当日のトラブル防止 着物&袴を着たらNGな行動6選 

着物&袴を身に付けたら、NGな行動6選

 こんにちは。wakabaです。
着物と袴を身に付けたら……洋服とは違いますからね。普段よりも行動するときに気を付けたほうがいいことがあります。

もちろん、そんなに難しいことではなくて、知っていれば誰でもできることです。

wakaba
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そこで、今回は着物に慣れていない人のために、着物&袴を着たら「してはいけないこと」をご紹介しますね。

この記事はこんな人におすすめです。

・着物&袴を着たときのNGな行動を知りたい人
・着物&袴を着たときのマナーを知りたい人
・着物&袴の着崩れを防ぐたい人


あらかじめ知っておいて、「さすが! 立ち居振る舞いが素敵!」と言われる人になりましょう。
では、始めます!

NGなことがあるのは、着物を大切にする気持ちから

「着物って、いろいろNGなことがあって面倒くさい!」なんて思っている人もいるかもしれませんので、まずは、そもそもどうしてNGなことがあるのかを考えてみましょうか。

皆さんもテレビドラマなどで見たことがあると思いますが、日本では昔、庶民が日常的に着物を着て生活していた時代がありました。ところが、今は普段着として着る人はほとんど皆無となり、儀式などで着るものになっています。そのため、着物が高級品になってしまったのです。

昔から入学式、卒業式、成人式などの特別な日に着る着物は、絹糸100%で作られていました。肌触りがよく光沢もあり、高価です。

絹糸は工場で人工的に作られるものではないのです。カイコという蛾の幼虫がつくってくれる糸ですから、とてもデリケートです。水に弱く、熱にも弱いです。絹100%の着物を水で洗ったり、高温のアイロンをかけたりすると、縮んだり、変色したりすることがあります。「洗う前と同じ」にはならないのです。

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そのため、昔から高価な着物はできるだけ洗わないで何度も着るもの、とされてきたようです。

今は「洗える着物」が売られています。洗ってもOKなのは、ポリエステルやナイロン、レーヨンなどの着物だったりします。

「絹は家で洗濯できない」問題はどうなったのでしょう。
「絹もOK」と書いてある「シルク専用の洗剤」「おしゃれ着洗い用の洗剤」が売っています。それを使って「手洗い」をしてみても……絹の着物は縮んだり、変色したりすることがあり、期待した通りの仕上がりにならないことがあります。別に洗いたい人は洗ってもいいのですが、高価な着物でチャレンジしてみるのはかなり勇気がいりますよね。

それゆえ、令和の時代になっても、高価なお出かけ用の着物は家では洗わないのが普通です。クリーニング屋さんや着物を洗う専門の業者さんに洗ってもらうことになっています。そのお値段が安くはないので、気軽に洗いに出せるわけではないんですね。

ですから、現在の着物の達人の先輩たちは、着物を着るたびに業者で洗濯をしてもらっているわけではありません。できるだけ洗濯しないで済むように、シミをつけないように、汚さないように、大切に着ているのです。

このようにお出かけ用の絹の着物や、繊細な色や柄の高価な着物はできるだけ洗わないで済むように大切に着ること、それが常識になっていて、昔も今も変わっていないのです。

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着物に関して、あれこれNGなことが多いのは、着物を大切に扱う気持ちがあるからこそです。

では、具体的に何がNGなのか、見ていきましょう。

NGな行動① アクセサリーはつけないで!

基本的に、冠婚葬祭や、入学式や卒業式、その他の式典などフォーマルな場面で着物を着るときはアクセサリーをつけないのが、暗黙のルールとされてきました。

そもそも江戸時代の人は、アクセサリーをつけなかったでしょうからね。昭和になって、戦後、みんなが洋服を着てアクセサリーをつけるようになっても、平成になっても、令和になっても、このルールは受け継がれてきたようです。日本人の美意識ゆえでしょうか⁉ 

それだけではなく、実はアクセサリーは、着物の生地の表面をひっかいて傷をつけてしまう危険があります。例えば、石のついた指輪をつけたままストッキングをはこうとしたときに、指輪が引っかかって伝線したことがないでしょうか。それと同じで、指輪などが着物の表面に小さな傷をつけてしまう可能性があります。

昔からのしきたりに従うとしたら、卒業式にはアクセサリーはつけないほうがいいかもしれません。あえて何かつけるとしたら、傷をつけるリスクの少ないもの……小さなピアスぐらいでしょうか。
石のついた指輪やブレスレットはやめておきましょう。ブレスレットは着物の袖口に傷をつけてしまう可能性があるからです。

ただし、今は着物にベルトを組み合わせて、帽子をかぶってブーツを履いたりと、個性的な着方をする人もいます。

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プライベートで、カジュアルな場面で着物を着るときは、好みの問題です。アクセサリーをつけたければご自身の判断でどうぞ。

NGな行動② 香水を着物に付けちゃダメ!

まず、洋服の感覚で、着物に香水を直接吹きかけたりしないでください。
着物に香水を吹きかけてしまうと、シミや変色をつくりやすいのです。そうすると、シミや変色は自力では落とせませないので、シミ抜きの業者さんに頼むことになります。
レンタルの場合も、業者さんによっては「着物に香水をつけないでください」と注意書きをしていることもあります。

それから、香水をにつける人もいるかもしれませんが、首に触れるえりの部分にシミや変色ができる可能性があります。手首もやめましょう。袖にシミができる可能性があります。

どうしても香りをプラスしたいときは、練り香水を耳の裏につける、あるいは、香水を足首につけるといいかもしれません。

NGな行動③ 当日はハンドクリームをつけないで!

卒業式の季節は3月で、まだ寒いですから手にハンドクリームをつけたくなるかもしれません。
ただ、つけるのは前日の夜までにしてください。

当日はつけないようにしましょう。
なぜかというとハンドクリームには油分が含まれていますので、その手が触れた部分や袖口にシミや変色をつくりやすくなるからです。

着崩れをしないためにNGな行動もある

着物&袴を身に付けたら、行動を少し変える必要があります。洋服と同じ感覚で普段通りに行動していると、着崩れてしまうからです。

着物を着ることに慣れている人は、着崩れても自分で修正できます。
しかし、着物をあまり着たことがない人は自分で修正できないですから、一度着崩れをしたらそのままの状態でいなければなりません。ですから、できるだけ着崩れしないようにする必要があるのです。

着物&袴を身に付けているのは、数時間のことです。この間は、着物を着ていることを意識して行動してみましょう。

では、具体的にどんな行動を避ければいいのかをご紹介します。

着崩れを招くNGな行動① 胸元や袖をポケットがわりにしないで!

卒業式のとき、スマホやハンカチはすぐに取り出せる場所にあったほうが便利です。
それなら、胸元や袖に入れておけばいいのでは……などと思っていませんか?

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これ、やりたくなりますが、胸元や袖には何も入れないでください。

なぜかというと、入れたものの重さで着物が緩み、何度も出し入れしているうちに着崩れしてしまうからです。それと、袖に入れた物は落ちやすいです。

胸元や袖をポケットがわりにしないでくださいね。
スマホもハンカチもバッグに入れましょう。

着崩れを招くNG行動② 腕を高く上げないで!

着物を着たら、「こっちこっち~!」などと、腕を高く上げて大きく振るのはNGです。
両手を肩よりも上に上げて「バンザーイ!」もやめておきましょう。


なぜかというと、腕を高く上げると着物が上に引っ張られて、帯の下にしまってあった部分が出てきてしまうからです。その後、下に腕を下ろしても、緩んだ部分はそのまま出っぱなしになります。
それに、着物は脇の下が開いているので、腕を高く上げると、下に着ているものが見えてしまいます。

どうしても腕を上げる必要があるときは、肩よりも高く上げないでください。袖口から肘よりも奥が出ないようにして、もう片方の手で袖を軽く抑えて中に着ているものが見えないようしましょう。


着物は、ひもを使って体に巻きつけてあるだけです。洋服のようにファスナーがついているわけでもないので、簡単に緩んでしまうことを忘れないでください。

着崩れを招くNGな行動③ 大股で歩かないで!

着物を着たときは、歩き方を変える必要があります。

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普段よりも歩幅を狭くして歩きましょう。

着物だけ着ている場合よりも、袴を履いている方が歩きやすいのは確かですが、それでも普段と同じように大股で歩いていると着崩れの原因になります。

想像してみましょう。
着物は洋服と違って、あなたの体にぴったりの長さではありません。長くなっていて、ひもと帯で調整しているのです。もしも歩くたびに足元が前と後に引っ張られ続けたら……当然、どんどん足元から緩んでいきますよね。

狭い歩幅で歩いていても約束の時間に間に合うように、時間余裕をもって行動してくださいね。

【まとめ】あなたの行動次第で着物を汚さず、着崩れも防げます!

いかがでしたか。
今回は着物&袴を着たときのNGな行動をご紹介しました。

まとめますと…

・着物を大切にするために、NGな行動
アクセサリー、香水、ハンドクリーム
・着崩れを防ぐために、NGな行動
胸元に物を入れる、腕を高く上げる、大股で歩く

着物&袴を着たときは、それにふさわしい行動、所作があります。普段よりちょっとおしとやかな感じで、着物を大切にする心をもって行動してみてくださいね。