こんにちは。wakabaです。
「卒業式に袴を着たい!」と思ったものの、「どこから準備をしていけばいいのかな」と戸惑っている方もいるのではないでしょうか。これから卒業式の準備をするにあたり、決めていかなくてはならないこと、用意しなくてはならないものがたくさんあります。
まずは着物と袴をレンタルするのか、買うのか、ざっくりとした方針を決めることをおすすめします。
費用が気になる方もいると思いますが、必ずしも、レンタルが安い、買うと高い、とは言い切れません。買う場合も安く済ませることは可能なのです。要はやり方次第です。あなたが何にこだわるかで、どちらにしたほうが満足度が高くなるかは変わってきます。
そこで、今回はレンタルする場合、買う場合、それぞれのメリットとデメリット、気を付けたいポイントなどをご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
この記事はこんな人におすすめです!
- 着物や袴のことはよくわからないけれど、卒業式に着たいと思っている。
- 今から準備を始めたい。
- 後悔しないように、いろいろな選択肢・方法を知っておきたい。
この記事を読むと、着物と袴を用意するとき、レンタルするか買うかを、そのデメリットもメリットも知ったうえで判断できますよ。あなたにぴったりの方法を選んでくださいね。
それでは始めましょう!
着物と袴 レンタルのメリットとデメリット
まず基本的なことを押さえておきますと、卒業式には着物を着て、そのうえに袴をはきます。ですから、着物と袴、両方を用意する必要があります。
用意する方法としては、大きく分けるとレンタルか、買うか、二つの方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。まずはそれらを知っておきましょう。
卒業式では、買うよりも、レンタルを利用する人が多いようです。
さっそくレンタルのメリットを見てみます。
レンタルのメリット①きれいな柄の、新作の着物を選べる
いきなり着物を選ぶ話が出て、「袴は?」と思った方もいるかもしれませんね。まず着物の話が出てきたのには理由があります。卒業式に袴をはく場合、最初に着物を決めて、その着物に合わせて袴を選ぶのが一般的なのです。
レンタル業者のいいところは、毎年新作が出てきて、その中から選ぶことができることです。
かわいらしい印象、ちょっと大人っぽい印象のものなどなど、いろいろなタイプが用意されています。
着物を選ぶときに、Webや紙のカタログなどを頼りに選ぶこともできます。忙しい人はそれでいいと思いますが、写真で見た色と実物では「ちょっとイメージが違った」ということも起こったりします。着物を選ぶときは、可能であれば、着物を自分の目で見て、触ってみて、肌に合わせてみて選ぶのがベストです。
レンタルのメリット② セットプランを選べば準備が楽
レンタル業者には、セットプラン(着物、袴、着る時に必要な小物、当日の着付け、ヘアメイク、写真撮影などがセットになって、料金はだいたい6万円~8万円ぐらい)が用意されています。それを申し込むのが、最も楽で便利です。
レンタル業者だけではなく、大きめの呉服屋さんでもレンタルできる場合もあります。セットプランが用意されているかもしれせんのでチェックしてみてください。
セットプランの内容は、業者によって違いますので、比較検討してみましょう。
レンタルのメリット③ 学校と提携している業者があれば、学内で予約会が開催されるので便利
あなたの学校と提携しているレンタル業者があるかどうか、調べてみましょう。大学だと生協が業者と提携していることがあります。
提携している業者があると、学内で予約会を開催してくれて、卒業式当日の支度場所も学校の近くに設置されますから、何かと便利です。予約会は春と夏に開催されますので、まずはのぞいてみましょう。
提携する業者がなくても大丈夫
学校と提携している業者でなくても、あなたの学校又は家の近くに着物レンタルショップや、レンタルもできる呉服屋さんがあるのなら、そこを利用してもOKです。
セットプランを利用して、着付けをしてもらう場合は、申し込む前に必ず、卒業式の当日にどこで支度をするのかを確認してください。袴を着て電車に乗ることはできますが、雨が降ることもあります。支度場所が卒業式の会場へ行きやすい場所であるかどうかは大事なことです。
ネットでレンタルすることもできます!
ネット経由でレンタル着物の業者や呉服屋さんから、着物、袴、小物などのセットを借りることができます。この場合、当日の着付け、ヘアメイクを誰がやるかを考える必要がありますが、心配はいりません。ご近所にある美容室に両方やってもらってもいいですし、自分でやっても、友達や家族に手伝ってもらってもいいのです。袴の着付けは、着付け師さんに頼むという方法もありますし、実は練習すれば自分でやれないことはありません。
ただし、ネットでレンタルする場合、写真で判断するしかないので、実物を見たら色や柄のイメージがちょっと違った……なんてことも起こる可能性はありますが、ある程度は覚悟しましょう。
袴だけ借りるのでもOK!
卒業式用のレンタルの場合、二尺袖の着物を着るのが一般的です。二尺袖というのは、成人式に着る振袖よりも袖が短いのです。おそらく卒業式では、二尺袖の人を多く見かけると思います。
しかし、実は「袴の場合は、二尺袖の着物を着なければならない」というルールはありません。成人式のときに着た振袖を着てもいいですし、家族や親せきにあなたと身長が同じぐらいの人がいたら、その人が持っている「色無地」や「訪問着」と呼ばれる着物などを借りて着てもOKです。
あるいは、中古の着物屋さんで振袖や訪問着などを買ってもOKです。
着物を自分で用意できるなら、袴だけレンタルするといいと思います。それでも業者によっては当日の支度場所などが利用できる場合もあります。
レンタルのメリット④ 返却するので荷物が増えない
着物は着た後に、湿気を飛ばすなど、お手入れが必要です。その点、レンタルの場合は、すぐに返却してしまうので着物のお手入れは不要です。保管場所も必要ありません。荷物を増やしたくない人はレンタルの方がいいかもしれません。
次に、レンタルのデメリットを見ていきましょう。
レンタルのデメリット① 人気の着物は早い者勝ち!
着物と袴を借りるとき、まずは着物から選びますが、レンタル業者には、同じ柄の着物がいくつもあるわけではありません。人気の柄の着物はあっという間に誰かに取られてしまうのです。
「あるものから選ぶからいい」なら別に急ぐ必要はありませんが、「柄にこだわって着物を選びたい」「気に入った着物じゃないと着たくない」のなら、早めに……先輩たちの卒業式を見て研究したうえで、春頃には動きだしたほうが間違いありません。
レンタルのデメリット② フリーサイズが合わない人は早めに行動しよう
着物にはサイズがあります。レンタルの着物はフリーサーズと書かれていることが多いようですが、誰でもOKなわけではありません。丈の長さは調整できますし、袴で隠れるのであまり問題ではないのですが、問題は腕の長さです。身長が高めの人、低めの人は袖が短すぎたり、長すぎたりしてしまうことがあります。
サイズの展開はレンタル業者によって違います。大きめ、小さめのサイズを揃えている店もありますが、フリーサイズに比べると、それ以外のサイズ……大きめの着物のや小さめの着物は数が少ない可能性があります。レンタル業者にあなたに合うサイズがあるのかどうかを確認してくださいね。
レンタルのデメリット③ 「前撮り」をしたい人は2回借りる必要がある
卒業式の当日は、式典前は着物と袴の支度、式典終了後は謝恩会があったり、その間には友だちと写真を撮り合ったりと、何かと忙しいものです。
レンタル業者のセットプランの中に、当日の写真撮影が含まれているケースもありますが、あくまでもそれは記念写真的なものです。時間もないですし、ポーズや背景を変えて何パターンも撮ることはできないので、「プロに、もっとたくさん撮ってもらいたい」人は前撮りをするとよさそうです。
その場合、卒業式当日だけではなく、前撮り用に着物や袴をレンタルする必要があります。または、レンタル代に前撮り料金をプラスすることで、卒業式用に借りる予定の着物と袴を着て、前撮りができる業者もあります。いずれせよ前撮りをするには別料金がかかります。
レンタルのメリットとデメリットは、だいたいこんな感じでしょうか。
続いて、買う場合のメリットとデメリットをご紹介します。
着物と袴 「買う」場合のメリットとデメリット
卒業式では、着物と袴をレンタルする人が多いようですが、もちろん、卒業式に合わせて着物と袴、あるいは着物だけ、袴だけを買ってもいいのです。メリットとデメリットを知っておきましょう。
買うメリット① 仕立ててもらえば体に合った着物を着られる
着物を新たに仕立てるのであれば、着る人の寸法を測って作りますから、自分の体に合った着物を着ることができます。身長が高い人や低い人で、レンタルで気に入った着物が見つからなかった人は、反物から仕立てることを検討してみるのもいいかもしれません。
着物の素材も、柄も色も自分で選べば、あなたらしい着物ができるでしょう。儀式で着る着物は正絹(絹100%の素材)で作るのが一般的です。正絹の場合は高級品になりますので高額になります。しかし、ポリエステル素材にすれば、それほど高額にはならないですし、しかも家で洗濯できます。絹とポリエステルの違いを、自分の目で確かめてみてくださいね。
買うメリット② 着付けを何度も練習できる
袴の着付けは、練習すれば自分でできないことはありません。プロの仕事にはかなわないとしても、着物と袴が買ってあれば、何度も練習することができます。やり方は着付け教室などで教えてもらってもいいですし、YouTubeでわかりやすい動画を探してみてもいいと思います。
買うメリット③ 着物と袴が一生の思い出の品になる
学生時代の思い出を大切にしたい人は、卒業式の思い出の品として、着物と袴をいつまでも手元に残しておくのもいいかもしれません。何年後、何十年後に、取り出せば学生時代の輝いていた日々を思い出せるのではないでしょうか。あるいは、親戚や友だちなどに見せてあげることもできます。
買うメリット④ 前撮りを好きなタイミングでできる
プロのカメラマンにお願いして前撮りをしたいと思っている人は、着物と袴を買ってしまえば、いつでも好きなタイミングで、何度でもできます。いろいろな場所へ出かけて前撮りを楽しめます。
買うメリット⑤ 妹や従妹に貸してあげられる
もしも身長が同じぐらいの妹さんや年下の従妹さんがいるのなら、卒業式に着物を貸してあげられます。妹さんが複数いる場合は、今後、何回もレンタルを利用する費用を考えたら、買ってしまったほうが安い場合もあります。
買うメリット⑥ お買い得品を探せば、レンタルと値段があまり変わらないことも
ネットで買う場合も、町の呉服屋さんで買う場合も、着物と袴のセットが2~3万円で買えることもあります。これはつまり、レンタルする場合と値段があまり変わらないものもあるということです。
「着物ってもっと高いのでは……」と思っていた方もいると思いますが、安いのはなぜかというと、ポリエステル素材だからです。絹でできた着物は相変わらず高めなのですが、最近のポリエステルの着物はそんなに安っぽい感じではなくなっていますので、安心してください。
ただし、ネットの場合は写真から選ばなくてはならないので、レビューなどを参考にして、色や柄を慎重に選んだほうがよさそうです。
「買う」ことのメリットはいろいろありますね。
次に、買う場合のデメリットを見ていきましょう。
買うデメリット① 着物の保管場所が必要
絹100%の正絹の着物を買った場合、小さく畳んで収納する、というわけにはいきません。シワがつかないようにしまっておく必要があるからです(シワを伸ばすには、アイロンが有効とされていますが、それなりのテクニックが必要です)。洋服と一緒にタンスに入れておくのもNGです。虫に食べられてしまう可能性があります。着物の収納は、結構、場所をとります。
ポリエステル素材の着物の場合は、タンスにしまっておけますが、小物などを含めて荷物が増えることは確かです。
買うデメリット② 高品質を求めると高額になる
着物は、百貨店や呉服屋さん、ネットの呉服屋さん、中古の着物屋さんなどで買えますが、品質を重視するなら、百貨店や呉服屋さんで着物を買うといいと思います。ただし、絹100%で、職人の手間がかかった着物は、値段がお高めになります。
買うデメリット③ 卒業式に一度しか着ないこともある
成人式の着物は友人や親せきの結婚式に着ていくこともできますが、袴は卒業式のほかには、着る機会がない人が多いようです。袴を着用するような習い事をしていれば別ですが、そうでない人は、せっかく買っても1回だけしか着ない、なんてこともありえます。
買うデメリット④ ネットで買った場合は当日の着付け、ヘアメイクなどの段取りを考える必要がある
ネットで着物と袴を買った場合、当日の着付けやヘアメイクなどを、何時にどこで、誰にやってもらるかの段取りを、自分で考える必要があります。
その方法はいろいろあります。着付けとヘアメイクを近所にある美容室に頼めることもあります。あるいは、家族に協力してもらったり、自分でやってみたりしてもいいかもしれません。これらの段取りを考える時間がない、面倒だと感じる人は、レンタルのセットプランにしたほうがいいかもしれません。
【まとめ】 結局、レンタル、買う、どっちにする?
レンタルでも、買っても、それぞれにメリットとデメリットがあります。大事なのは、あなたに合う方法を見つけることです。
まとめてみますと…
・いろいろ調べる時間がない人、着付けやヘアメイクの段取りを自分で考える時間がない人は、レンタルでセットプランを利用するのが手っ取り早いようです。
・荷物を増やしたくない人は、レンタルがよさそうです。
・前撮りをしたい人は、買ったほうが撮影の自由度が高くなります。
・着物を一生の思い出の品にしたい人は、サイズ探しに苦労しそうな人、自分らしさにとことんこだわりたい人は、買うのもよさそうです。
今回はレンタルする場合、買う場合のそれぞれのメリットとデメリットを紹介してきましたが、いかがでしたか?
卒業式は一生のうちで何回もあるものではないので、後悔しないようにじっくり検討したうえで、あなたに合う方法を選んでくださいね。